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遺伝子との関係性

最近では医学の発達から様々な病気の原因遺伝子が発見されています。そして、腰椎椎間板ヘルニアに関わる遺伝子も次々と発見さているようです。「CILP」や「COL11A1」、「THBS2」、「MMP9」などの遺伝子が腰椎椎間板ヘルニアの発症リスクを高めるようです。

CILPは骨と骨の間にある軟骨の成長を阻害する働きがあり、CILPの存在は腰椎椎間板ヘルニアのリスクを1,6倍高めるという研究結果が発表されています。

COL11A1は、軟骨の成分である11型コラーゲンを構成している遺伝子の一つです。この遺伝子が変異すると11型コラーゲンが作られなくなるため軟骨が減ってきて腰椎椎間板ヘルニアになります。

COL11A1の変異が高める腰椎椎間板ヘルニアのリスクは1,4倍と言われています。THBS2遺伝子は椎間板に必要なたんぱく質の中に存在しています。

この遺伝子が異常な状態になると脊椎を変形させてしまいます。変形した脊椎は腰椎椎間板ヘルニアの発症確率を1,4倍高めるそうです。

同じようにMMP9の異常も、THBS2が作るたんぱく質と結びついて、リスクを3倍にすると言われています。これらの遺伝子の発見によって日常生活での姿勢や行動以外にも大きな要因があることが分かってきています。

ただこれらの遺伝子は腰椎椎間板ヘルニアの発症リスクを高めるということであり、かならず発症するということではありません。

普段の生活の中で、長時間同じ態勢を続けることで腰に大きな負担をかける、座ったまま重いものを持ち上げるといった、腰を労わらない行動が直接の原因であることは言うまでもありません。

この治療としては肥満体質な人はダイエットをする、普段からハイヒールなどの踵が高い靴を履いている女性は、日常生活では靴裏の平らな靴を履くといったことを心がけるだけでも腰への負担は全く違ってきます。

自分の家族で腰椎椎間板ヘルニアにかかっている人がいるから、自分もヘルニアになっても仕方がないと諦める前に、根本的な原因を理解して腰椎椎間板ヘルニアの予防を心がけていくようにしましょう。もし、既に腰椎椎間板ヘルニアになってしまっているとしたら、早めの治療をするようにしましょう。